コナン映画の歴代順全27作一覧!興行収入やおすすめも徹底紹介

こんにちは。リヴェルニーお菓子店、運営者のあきらです。

毎年春のゴールデンウィーク時期になると、テレビやSNSが「コナン」一色になるのを感じませんか? いまや日本の春の風物詩とも言える『名探偵コナン』の劇場版シリーズですが、1997年の公開開始から27年以上が経過し、その作品数は膨大なものになっています。「久しぶりに見てみたいけど、どれから見ればいいのか分からない」「昔の作品と今の作品はどう違うの?」と、その歴史の長さに圧倒されてしまう方も多いのではないでしょうか。

実は、コナン映画を歴代順(公開順)に丁寧に紐解いていくと、単なるアニメの枠を超えた「エンターテインメントの進化」が手にとるように分かります。初期の本格ミステリー路線から、近年のド派手なアクション超大作への変遷、そして興行収入が100億円を突破するまでの社会現象化のプロセスは、まさにドラマチックそのものです。

この記事では、コナン映画に興味を持ち始めた方や、全作品制覇(一気見)を目論んでいる方に向けて、歴代全27作品の魅力を余すところなく解説します。公開年ごとの特徴や、興行収入の推移、さらにはファンの間で語り継がれる名作・迷作の評価まで、この記事を読めばコナン映画の全てが分かりますよ。

  • 全27作品の公開順リストと各時代の監督ごとの作風・特徴が分かる
  • 最新の興行収入ランキングや、ファン評価に基づいた「見るべき名作」を知れる
  • 2025年4月公開の最新作「隻眼の残像(フラッシュバック)」の予習ができる
  • 動画配信サービスでの視聴解禁時期や、過去作をお得に見るための傾向を掴める
目次

コナン映画を歴代順に全27作品紹介

それでは早速、1997年の記念すべき第1作から、記録的なヒットとなった最新作まで、全27作品を歴代順(公開順)に見ていきましょう。コナン映画は、監督や脚本家の交代によって「フェーズ(時期)」がいくつかに分かれています。「昔はこうだったのに、今はこうなんだ!」という変化を楽しむのも、歴代順に視聴する醍醐味の一つです。

公開順にまとめたコナン映画一覧

まずは、これまでに公開された劇場版シリーズの基本データを一覧表にまとめました。タイトルを眺めるだけでも、その時代の流行や、映画ごとのテーマカラー(ミステリー寄りか、アクション寄りかなど)が思い出されますね。

No.公開年タイトル興行収入監督
11997時計じかけの摩天楼11.0億円こだま兼嗣
2199814番目の標的(ターゲット)18.5億円こだま兼嗣
31999世紀末の魔術師26.0億円こだま兼嗣
42000瞳の中の暗殺者25.0億円こだま兼嗣
52001天国へのカウントダウン29.0億円こだま兼嗣
62002ベイカー街(ストリート)の亡霊34.0億円こだま兼嗣
72003迷宮の十字路(クロスロード)32.0億円こだま兼嗣
82004銀翼の奇術師(マジシャン)28.0億円山本泰一郎
92005水平線上の陰謀(ストラテジー)21.5億円山本泰一郎
102006探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)30.3億円山本泰一郎
112007紺碧の棺(ジョリー・ロジャー)25.3億円山本泰一郎
122008戦慄の楽譜(フルスコア)24.2億円山本泰一郎
132009漆黒の追跡者(チェイサー)35.0億円山本泰一郎
142010天空の難破船(ロスト・シップ)32.0億円山本泰一郎
152011沈黙の15分(クォーター)31.5億円静野孔文
16201211人目のストライカー32.9億円静野孔文
172013絶海の探偵(プライベート・アイ)36.3億円静野孔文
182014異次元の狙撃手(スナイパー)41.1億円静野孔文
192015業火の向日葵44.8億円静野孔文
202016純黒の悪夢(ナイトメア)63.3億円静野孔文
212017から紅の恋歌(ラブレター)68.9億円静野孔文
222018ゼロの執行人91.8億円立川譲
232019紺青の拳(フィスト)93.7億円永岡智佳
242021緋色の弾丸76.5億円永岡智佳
252022ハロウィンの花嫁97.8億円満仲勧
262023黒鉄の魚影(サブマリン)138.8億円立川譲
272024100万ドルの五稜星(みちしるべ)158.0億円永岡智佳

こだま兼嗣監督による初期の名作群

第1作『時計じかけの摩天楼』から第7作『迷宮の十字路』までの初期7作品は、ファンの間で「神セブン」とも呼ばれることがある伝説的な時期です。この時代を指揮したこだま兼嗣監督は、テレビアニメの良さをそのまま劇場版スケールに拡大することに成功しました。

この時期の最大の特徴は、「論理的な謎解き(本格ミステリー)」と「工藤新一と毛利蘭のラブストーリー」のバランスが絶妙であることです。爆発やアクションはあるものの、あくまで物語のスパイスであり、主軸は「犯人は誰か?」「トリックは何か?」という知的な興奮にありました。

例えば、第1作『時計じかけの摩天楼』での赤と青のコードを切るクライマックスや、第4作『瞳の中の暗殺者』での記憶喪失になった蘭を守り抜くコナンの姿は、今なお語り草となっています。また、第6作『ベイカー街の亡霊』では、当時の社会問題であった日本の教育や世襲制度に鋭く切り込んでおり、「大人になってから見返すと一番面白い」と評価されることも多いですね。

キッドや平次が活躍する中期作品

山本泰一郎監督がメインとなった第8作から第14作あたりは、コナン映画が「マンネリ」を打破するために様々な新しい舞台設定に挑戦した「中興期」と言えます。豪華客船、飛行機、コンサートホール、飛行船など、閉鎖空間(クローズド・サークル)でのパニックサスペンスが多く描かれました。

この時期の興行収入は30億円前後で安定していましたが、作品ごとの評価は分かれる傾向にあります。しかし、キャラクターの活躍という点では非常に重要です。特に怪盗キッドの人気はこの時期に確立されました。

注目のポイント 第8作『銀翼の奇術師』や第14作『天空の難破船』では、本来は敵であるはずの怪盗キッドとコナンが、共通の危機に立ち向かうために一時的に共闘します。この「ライバル同士の絆」や、キッドが新一に変装して蘭と接触するドキドキ感は、この時期ならではの魅力です。

アクション重視で進化した近年の大作

第15作『沈黙の15分』から監督を務めた静野孔文氏の登場は、コナン映画の歴史を大きく変えました。これまでの「ミステリーアニメ」という枠組みを壊し、ハリウッド映画顔負けの「アクション・スペクタクル超大作」へと舵を切ったのです。

「推理よりも爆発の方が多いのではないか?」と揶揄されることもありましたが、結果としてこの戦略は大成功しました。ダムの決壊、サッカースタジアムの爆破、イージス艦でのスパイ戦など、映画館のスクリーンで見るにふさわしい迫力ある映像は、ミステリーに詳しくないライト層や子供たちを熱狂させました。

特に第20作『純黒の悪夢』は、物語の鍵を握る「黒の組織」との全面対決を描き、カーチェイスや観覧車上でのバトルなど、息つく暇もない展開で観客を圧倒。興行収入60億円を突破し、現在のコナンブームの直接的な火付け役となりました。

キャラクター人気が爆発した最新ヒット作

そして第22作『ゼロの執行人』以降、コナン映画は新たなステージへと突入します。それは、「コナン以外の特定キャラクターを主役に据え、そのキャラクターの魅力を徹底的に掘り下げる」というキャラクター戦略です。

公安警察の安室透(降谷零)がメインとなった『ゼロの執行人』では、彼の持つ「トリプルフェイス(3つの顔)」の謎と、日本を守るという正義感が女性ファンを虜にし、「安室の女」という言葉が生まれるほどの社会現象となりました。また、2023年の『黒鉄の魚影』では、長年の人気キャラである灰原哀にスポットを当て、彼女を組織から守るための決死の攻防が描かれました。

この結果、『黒鉄の魚影』はシリーズ初の興行収入100億円を突破。続く2024年の『100万ドルの五稜星』では、怪盗キッドと服部平次をダブルメインに据え、さらに記録を更新する158億円という驚異的な数字を叩き出しています。もはやコナン映画は、単なる謎解きを楽しむだけでなく、「推しの活躍をスクリーンで見守る推し活イベント」として定着したと言えるでしょう。

2025年公開の最新作隻眼の残像情報

そして、全ファンが待ち望んでいる最新作の情報も入ってきています。2025年4月18日(金)に公開が決定したシリーズ第28作目のタイトルは、『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』です。

今回の舞台は、雪深い長野県の雪山。メインキャラクターとしてフィーチャーされるのは、長野県警の警部・大和敢助(やまと かんすけ)と、その幼馴染である上原由衣、そして諸伏高明(もろふし たかあき)ら「長野県警トリオ」です。

最新作の見どころ予習 タイトルの「隻眼(せきがん)」が示す通り、片目を負傷している大和警部の過去に深く関わる事件が描かれるようです。大和警部が隻眼になった原因である雪崩事故や、過去の未解決事件が現代の事件とどうリンクするのか。渋くてハードボイルドな長野県警メンバーの活躍に、今から期待が高まりますね!

コナン映画を歴代順以外の視点で比較

ここまでは公開順に作品を振り返ってきましたが、コナン映画の楽しみ方はそれだけではありません。「興行収入」「ファンの評価」「音楽」「ゲスト声優」など、別の切り口で作品を比較してみると、意外な発見や新しいお気に入りが見つかるかもしれません。

歴代興行収入ランキングトップ10

「結局、一番売れた映画はどれなの?」と気になっている方のために、歴代興行収入の上位10作品をランキング形式でまとめました。これを見ると、近年の作品がいかに爆発的な右肩上がりの成長を遂げているかが一目瞭然です。

順位タイトル公開年興行収入キーキャラクター
1位100万ドルの五稜星2024158.0億円怪盗キッド、服部平次
2位黒鉄の魚影2023138.8億円灰原哀、黒の組織
3位ハロウィンの花嫁202297.8億円安室透、警察学校組
4位紺青の拳201993.7億円怪盗キッド、京極真
5位ゼロの執行人201891.8億円安室透
6位緋色の弾丸202176.5億円赤井秀一、赤井ファミリー
7位から紅の恋歌201768.9億円服部平次、遠山和葉
8位純黒の悪夢201663.3億円黒の組織、赤井、安室
9位業火の向日葵201544.8億円怪盗キッド
10位異次元の狙撃手201441.1億円赤井秀一、世良真純

(出典:劇場版『名探偵コナン』公式サイトおよび興行通信社データより)

ファンが選ぶおすすめの最高傑作

興行収入が高い作品が必ずしも「一番面白い」とは限りません。長年のファンが選ぶ「物語としての完成度が高い最高傑作」は、実は初期や中期の作品に隠れていることが多いのです。私が個人的におすすめしたい、絶対に外さない3作をご紹介します。

  • 『ベイカー街の亡霊』(2002年): 脚本に江戸川乱歩賞作家の野沢尚氏を迎えた異色作。19世紀のロンドンを舞台にした仮想現実ゲームの中で、コナンたちが「ジャック・ザ・リッパー」を追うという設定が秀逸です。「日本のリセット」をテーマにした重厚なストーリーは、大人の鑑賞に十分に耐えうる深さがあります。
  • 『瞳の中の暗殺者』(2000年): 記憶喪失になった蘭を、犯人の魔の手から守り抜くコナン(新一)。遊園地・トロピカルランドでの逃走劇と、ラストで新一が放つ「お前のことが好きだからだよ、この地球上の誰よりも」というセリフは、シリーズ屈指の名シーンとして語り継がれています。
  • 『ハロウィンの花嫁』(2022年): 近年の作品の中では頭一つ抜けた完成度を誇ります。安室透の警察学校時代の同期たち(警察学校組)の過去と、現在の渋谷で起こる爆弾事件が見事にリンクしており、ミステリー、アクション、人間ドラマのバランスが完璧でした。

駄作と検索される作品の実際の評価

インターネットで検索していると、残念ながら「駄作」という関連キーワードを目にすることもあります。よく名前が挙がるのは『紺碧の棺(ジョリー・ロジャー)』や『業火の向日葵』などですが、これらは本当に面白くないのでしょうか?

正直にお伝えすると、これらは「ミステリーの緻密さ」を求めるファンからは厳しい評価を受けることがあります。『紺碧の棺』はトリックがやや大味ですし、『業火の向日葵』は犯人の動機が理解しづらいという声もありました。しかし、これらにも素晴らしい点はあります。

『紺碧の棺』では、蘭と園子が背中合わせで戦うシーンがあり、二人の固い友情に胸が熱くなります。また、『業火の向日葵』は、怪盗キッドの華麗なアクションや、ゴッホの絵画をめぐる映像美に関しては一級品です。「何を重視して映画を見るか」によって評価が180度変わるのも、多彩な作風を持つコナン映画ならではの面白さだと思います。

ゲスト声優が話題になった注目作

コナン映画の恒例行事といえば、ゲスト声優の起用です。かつてはプロモーションのためにスポーツ選手やお笑い芸人が本人役で登場し、その独特な(時にぎこちない)演技が話題になることもありましたが、近年はその傾向が大きく変わってきました。

制作側も作品の質を重視するようになり、実力派の俳優や女優が重要な役どころを演じることが増えています。彼らの演技はプロの声優に勝るとも劣らない迫力があり、作品の没入感を高めています。

特に評価が高かったゲスト声優

  • 沢村一樹さん(『黒鉄の魚影』牧野洋輔役): 海洋施設の局長という難しい役どころでしたが、渋みのある声と自然な演技で、ベテラン声優陣の中に混じっても全く違和感がありませんでした。
  • 柴咲コウさん(『異次元の狙撃手』藤波良子役): ミステリアスな女性兵士を演じましたが、その冷徹な声のトーンがキャラクターに完璧にマッチしていました。
  • 大泉洋さん(『100万ドルの五稜星』川添善久役): 北海道警の刑事として、コミカルながらも重要な役割を見事に演じきり、地元・北海道への愛を感じさせる好演でした。

人気アーティストが彩る歴代主題歌

映画の感動を締めくくる主題歌も、コナン映画の大きな魅力です。初期はZARD、B’z、倉木麻衣、GARNET CROWといった「ビーイング系」のアーティストが主題歌を独占しており、それがコナンの世界観を作っていました。

しかし近年では、その枠を超えて様々なトップアーティストとのタイアップが実現しています。映画のストーリーに合わせて書き下ろされた楽曲は、歌詞の中にキャラクターの心情が隠されていることも多く、必聴です。

  • 倉木麻衣『渡月橋 〜君 想ふ〜』(2017年): 『から紅の恋歌』の主題歌。京都の風景と和葉の切ない恋心が表現されており、紅白歌合戦でも披露されるなど大ヒットしました。
  • スピッツ『美しい鰭』(2023年): 『黒鉄の魚影』の主題歌。ロックバンド・スピッツの爽やかで切ないメロディが、灰原哀の救出劇の余韻を優しく包み込み、多くのファンの涙を誘いました。
  • BUMP OF CHICKEN『クロノスタシス』(2022年): 『ハロウィンの花嫁』の主題歌。都会的で浮遊感のあるサウンドが、渋谷の夜の雰囲気とマッチし、過去と現在をつなぐ物語の深みを増してくれました。

安室透や赤井秀一が活躍する映画

最近コナンにハマった方の中には、ストーリー全体よりも「推しのキャラクターが活躍する姿を見たい!」という動機の方も多いはずです。特に人気の高い3名のキャラクターがメインとなる作品をピックアップしましたので、推し活の参考にしてください。

  • 安室透(降谷零 / バーボン)の活躍を見るなら: 『ゼロの執行人』(彼のドライビングテクニックと国家への愛に痺れます) 『ハロウィンの花嫁』(警察学校時代の同期との絆が描かれます) 『純黒の悪夢』(赤井秀一との肉弾戦バトルは必見です)
  • 赤井秀一(沖矢昴)の活躍を見るなら: 『緋色の弾丸』(超遠距離からの狙撃という神業を披露します) 『異次元の狙撃手』(彼の生存と正体が初めて示唆された重要作です) 『純黒の悪夢』(組織を追うFBI捜査官としてのクールな姿が満載です)
  • 怪盗キッドの活躍を見るなら: 『100万ドルの五稜星』(彼の出自に関わる衝撃の事実が明かされます) 『紺青の拳』(傷だらけになりながらも戦う珍しい姿が見られます) 『世紀末の魔術師』(コナンとの因縁と、意外な優しさが描かれた原点です)

動画配信サービスでの視聴方法

「過去作を家で一気に見たい!」と思ったときに、NetflixやAmazonプライムビデオを探してみても、「あれ?見放題に入っていない?」と戸惑ったことはありませんか? 実は、コナン映画の配信事情には少し特殊なルールがあります。

配信は期間限定の傾向あり コナン映画は、基本的に常時見放題(サブスクリプション)の対象にはなっていません。例年、新作映画が公開される4月から7月頃までの期間限定で、Hulu、Amazonプライムビデオ、Netflixなどの主要サービスにて過去作が一挙に解禁されるケースがほとんどです。

つまり、コナン映画をサブスクで見るなら「春」が唯一のチャンス。それ以外の時期に見たい場合は、DVD/Blu-rayをレンタルするか、宅配レンタルサービスを利用するのが確実な方法となります。 ※正確な配信状況は時期によって異なりますので、各配信サービスの公式サイトを必ずご確認ください。

コナン映画を歴代順に楽しむためのまとめ

今回は、名探偵コナンの劇場版全27作品を歴代順に振り返りながら、それぞれの時代の特徴や見どころ、そして興行収入の推移について詳しく解説しました。1997年のスタートから四半世紀以上が経ちますが、こうして整理してみると、コナン映画がいかに時代のニーズに合わせて進化し、挑戦を続けてきたかがよく分かりますね。

初期の硬派な本格ミステリーから、中期のバラエティ豊かなサスペンス、そして近年の記録を塗り替え続けるキャラクター主導のアクション超大作まで、どの時代の作品にも違った良さがあります。「コナン 映画 歴代順」というキーワードでこの記事にたどり着いたあなたが、次に観るお気に入りの一本を見つけ、2025年の新作『隻眼の残像』に向けて気分を高めていただければ、これほど嬉しいことはありません。ぜひ、あなただけのコナン映画の楽しみ方を見つけてくださいね!

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